OMソーラーハウス| OMソーラーってなに?

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OMの考え方

地球上には、暖かい太陽が降り注いでいます。心地よい風が吹いています。涼しさをくれる夜空も、暑い日ざしをさえぎってくれる木陰もあります。これらは、私たちにとって、もっとも身近でクリーンなエネルギーの一例です。利用しないのは、もったいない。
太陽の熱で床暖房やお湯採りを行うOMソーラーの家づくりは、こうした自然の恵みをそのまま活かして、ほどよく気持ちのいい家をつくろう、ということが基本の考え方です。

OMソーラーが利用するのは、太陽熱

パッシブという言葉を知っていますか?
パッシブとは、アクティブ(能動的)の反対語で、「受動的」という意味です。たとえば、帆に風を受けて進むヨットや空を飛ぶパラグライダー、夏の打ち水、干した布団に寝た時のぬくもりなど、これらはすべて、パッシブな一例です。一方、海でのモーターボート、空でのジェット機などは、機械の力に頼るアクティブな一例といえます。
同じように、住宅においても、太陽を利用するソーラーシステムのうち、集熱器のような特別な装置で太陽熱を濃縮したり、太陽光発電のように電力に変換したりするのがアクティブソーラー。これに対し、建築的な方法や工夫によって太陽エネルギーを利用するやり方をパッシブソーラーといい、OMソーラーも、この手法の一つです。

パッシブなあり方に共通するのは、「熱や力を自然のまま利用し、汚れを生まない」こと。OMソーラーの家でも、太陽の熱を屋根で集めて、そのまま「熱エネルギー」として暖房や給湯に利用します。大規模な機械装置などを使わない代わりに、たくさんの熱を集められるように屋根の方向、勾配、素材を決めたり、貯めた熱を家の中でまんべんなく享受できるようなプランを考えたり、熱を逃がさないための断熱・気密を考えたりと、自然の恵みを最大限に利用するための知恵や工夫を凝らします。

こうした考え方をお話しすると、「パッシブは、技術の進化を否定して、昔の生活に戻れということ…?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。パッシブは、自然とより深く関わることによって得られるものを大切にした方が、機械や化石燃料に頼るよりも心地いい暮らしができると考えます。

「もったいない!」

自然の力をできるだけ活かそうという考え方はいいけれど、それでどこまでやれるの?という方は少なくありません。しかし、そもそも住宅において私たちが必要とする温度はそれほど高くありません。
一軒の家で消費するエネルギーの用途のうち、暖房・給湯の占める割合は全体の半分以上。これらは、暖房であれば20℃程度、給湯でも40℃前後あれば十分です。そしてこれらは、太陽の熱でもつくりだせる程度の低い温度です。しかし、多くの場合は、この20~40℃程度の温度を得るために、その何十倍もの高レベルなエネルギー、すなわち、石油や電気を用いています。とてももったいない話です。

私たちの暮らしの中には、テレビや照明、冷蔵庫などの動力や、料理に使う高い熱など、どうしても高レベルなエネルギーを必要とするものがたくさんあります。だからこそ、電気やガスにしかできない仕事には電気やガスを、太陽でもできる仕事には太陽を、というように、その用途に応じたエネルギーの使い分けが大切だと考えます。

OMソーラー誕生の原点

OMソーラーの誕生は、今から20年以上前のことになります。誕生させたのは、一人の建築家・奥村昭雄(東京藝術大学教授)。

星野山荘

樹木・植物・生物など、自然の中で生きる様々なものたちへの尽きない興味と畏敬の念を抱いていた奥村は、自然との応答、環境との調和の中から生まれたそれぞれの生き物たちに宿る固有のシステムに美しいデザイン性を見るとともに、「建築物を環境との応答という関係から考える」という考えを発展させていきます。

「建物は、熱も空気もデザインするべきだ」と常々考えていた彼は、1973年、ポット式石油ストーブで温めた熱い空気による床暖房を試みた住宅「星野山荘」を設計。これを原点として、水集熱型のソーラーシステムやOMソーラーの技術の基礎ともいえる「空気集熱式ソーラーシステム」を持つ住宅の設計、コンピュータを使った気象解析ソフトの開発など、多くの研究と実験を重ね、1987年、OMソーラーシステムを誕生させたのです。

OMソーラーの名前は、この考案者・奥村昭雄のイニシャルに由来するものですが、現在では、Oは「おもしろい」、Mは「もったいない」を指します。太陽をはじめとする自然エネルギーを使わないのは「もったいない」。利用するために知恵や工夫を凝らすのは「おもしろい」ということで、OMソーラーの家づくり精神を表しています。

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